障害者雇用を続けるには家族の支えが欠かせない|中途重度障害者が語る「職場の外側」の定着支援

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はじめに|社会復帰を願う本人の隣で、家族もまた懸命に生きている
障害者雇用の定着を考えるとき、多くの企業は職場の中に目を向けます。
どのような仕事を任せるのか。
どのような合理的配慮が必要なのか。
上司や同僚は、どう関わればよいのか。
体調が悪化したとき、誰へ相談するのか。
本人が力を発揮できる役割を、どう作るのか。
もちろん、どれも欠かせません。
しかし、中途重度障害者として障害者雇用で働き、現在はインフラ企業に勤めている私が、社会復帰の過程で強く感じてきたことがあります。
障害者雇用を長く続けるためには、職場の中の支援だけでは足りないということです。
朝、仕事へ向かうまでの準備。
通勤による身体への負担。
帰宅後に押し寄せる疲労。
食事や入浴、服薬、通院。
翌日に備えて体調を立て直す時間。
仕事で傷ついた心を、静かに回復させる場所。
職場からは見えない時間の中で、家族が支えていることがあります。
私は31歳で脳出血を発症し、左半身に重い障害が残りました。
それまで当たり前だった身体の自由を失い、働き方も、暮らし方も、家族との関係も、一度すべて見直さなければなりませんでした。
本人にとって社会復帰は、大きな希望です。
もう一度働きたい。
社会とつながりたい。
家族を支えられる自分でありたい。
自分にも、まだできることがあると信じたい。
けれど、その希望のすぐ隣で、家族もまた不安を抱えています。
無理をして再び倒れないだろうか。
通勤中に事故や転倒が起きないだろうか。
職場で困っても、本人は我慢してしまうのではないか。
帰宅後の生活まで維持できるのだろうか。
働くことを応援したいけれど、このまま家族も支え続けられるのだろうか。
社会復帰を願う本人の思いも、本物です。
本人を応援したいと願う家族の思いも、本物です。
だからこそ、どちらか一方だけに我慢を求めてはいけないと、私は思います。
私は、自分と同じように病気や障害によって人生が大きく変わった人が、もう一度社会へ戻ることを諦めてほしくありません。
働くことを通して、自分の役割を取り戻してほしい。
支援されるだけの存在ではなく、誰かを支えられる存在でもあると感じてほしい。
障害によって人生のすべてが終わったわけではないと知ってほしい。
その一方で、本人の社会復帰を支える家族が、疲れ果ててしまう社会であってもいけません。
家族だから支えて当然。
愛情があるから耐えられる。
本人が働くためなら、家族が生活を犠牲にするのも仕方がない。
そうした考え方では、障害者雇用は長く続きません。
家族の支えは、尊いものです。
しかし、その尊さに甘え、家族の献身を制度の不足を埋める手段にしてはいけません。
必要なのは、本人の社会復帰を後押ししながら、家族の生活と心も守れる仕組みです。
企業、本人、家族、医療、福祉、地域支援。
誰か一人に負担を集中させるのではなく、それぞれができる範囲でつながり、支え合えること。
それこそが、本当の意味での障害者雇用の定着ではないでしょうか。
この記事では、中途重度障害者として社会復帰し、障害者雇用でインフラ企業に勤める当事者の視点から、家族の支えが職場定着に果たす役割と、家族へ負担を押しつけない企業・社会のあり方を考えます。
障害者雇用が続くかどうかは「帰宅後」にも左右される
企業が把握できるのは、基本的に勤務中の姿です。
時間どおりに出社している。
担当業務をこなしている。
周囲と大きな問題なく働いている。
体調について聞いても「大丈夫です」と答えている。
それだけを見ると、順調に働けているように見えるかもしれません。
しかし、帰宅した後に動けなくなっていることがあります。
仕事中は緊張と責任感で耐えられても、自宅へ戻った瞬間に疲労が表面化する。
食事や入浴の前に横にならなければならない。
家族との会話をする余力がない。
翌日の仕事に備えるだけで一日が終わる。
休日は、疲労を回復させるだけで過ぎていく。
体調不良を家族にだけ見せ、職場には伝えていない。
障害者雇用の継続を考えるとき、勤務時間だけを見て「問題なく働けている」と判断するのは危険です。
仕事を終えた後にも、生活を維持できているか。
翌日の勤務に必要な体力を回復できているか。
家族との暮らしや本人の健康が、仕事によって壊れていないか。
家族が過剰な介助、送迎、家事、健康管理を背負っていないか。
こうした視点も、長期的な職場定着には必要です。
職場では問題なく見えても、家庭の中に大きな無理が積み重なっているなら、その雇用は本当の意味で安定しているとは言えません。
家族は、職場から見えない変化に気づいている
家族は、本人の小さな変化に気づきやすい存在です。
朝、起きるのが以前よりつらそうになった。
食欲が落ちている。
言葉数が減った。
仕事の話を避けるようになった。
休日も疲れが抜けていない。
服薬や通院がおろそかになってきた。
以前より怒りっぽくなった。
「大丈夫」と言いながら、表情が明らかに違う。
職場では見せない変化が、自宅で表れることがあります。
障害のある人の中には、職場へ迷惑をかけたくないという思いから、体調不良を隠してしまう人もいます。
仕事を失いたくない。
配慮を求めすぎる人だと思われたくない。
できない人だと評価されたくない。
同僚や上司に負担をかけたくない。
本人なりの責任感が、相談を遅らせてしまうことがあります。
その結果、本人が限界まで我慢し、家族が最初に異変へ気づくことがあります。
家族の気づきは、体調悪化や離職を防ぐ重要なサインになり得ます。
ただし、家族が会社へ直接健康情報を伝えることを当然にしてはいけません。
本人の意思とプライバシーを尊重しながら、家族が気づいた変化を、本人自身が職場や支援者へ相談しやすい仕組みを作ることが大切です。
家族の支えは、介助だけではない
「家族のサポート」と聞くと、移動や着替え、食事、送迎などの身体的な介助を想像するかもしれません。
しかし、家族の支えはそれだけではありません。
仕事へ向かう気持ちを整える。
うまくいかなかった日の話を聞く。
体調が悪いときに、休む判断を支える。
通院や服薬を生活の中で続けられるようにする。
できなくなったことではなく、続けられていることを認める。
働く本人の不安を、すぐに否定せず受け止める。
こうした、目に見えにくい支えがあります。
私にとって、再び働くことは収入を得るだけではありませんでした。
社会とのつながりを取り戻すこと。
自分の役割を持つこと。
障害によって一度崩れた人生を、もう一度組み立て直すこと。
支援を受けた経験を、いつか誰かへ返していくこと。
その過程では、前向きになれる日ばかりではありません。
自分に何ができるのか分からなくなる日もあります。
健常だった頃の自分と比べて、落ち込む日もあります。
障害がある自分を受け入れきれない日もあります。
家族が、すべての答えを与えてくれるわけではありません。
それでも、仕事の成果や肩書とは関係なく、帰れる場所があること。
弱さや疲れを見せられる関係があること。
社会復帰を焦らせるのではなく、歩みを見守ってくれる人がいること。
それが、もう一度仕事へ向かう力になることがあります。
家族は「応援したい」と「怖い」の間で揺れている
本人が社会復帰を望んだとき、家族は心から応援したいと思います。
働きたいという意欲を大切にしたい。
自信を取り戻してほしい。
社会とのつながりを失わないでほしい。
本人らしい人生を歩んでほしい。
けれど同時に、怖さもあります。
再発しないだろうか。
身体に無理がかかりすぎないだろうか。
職場で差別や孤立を経験しないだろうか。
本人が無理を隠してしまわないだろうか。
家族自身が支え切れなくならないだろうか。
「応援したい」という気持ちと、「もう傷ついてほしくない」という気持ち。
家族は、その二つの間で揺れることがあります。
本人から見れば、家族の心配が社会復帰への反対に見えることもあるでしょう。
家族から見れば、本人の前向きさが無理をしているように見えることもあります。
どちらが正しい、という話ではありません。
本人も、家族も、それぞれに未来を守ろうとしています。
だからこそ、社会復帰について話すときには、本人の希望だけでなく、家族が抱えている不安にも耳を傾ける必要があります。
家族の不安を「過保護」と切り捨てず、本人の希望を「無謀」と決めつけない。
お互いの思いを言葉にしながら、続けられる働き方を探すことが大切です。
インフラ企業で働く私を支えた、見えない生活の基盤
現在、私は障害者雇用としてインフラ企業で働いています。
インフラの仕事は、社会の当たり前を支える仕事です。
電気や水、交通、通信などは、普段は強く意識されません。
しかし、止まったときに初めて、その存在の大きさに気づきます。
家族の支えにも、似たところがあると感じています。
会社では、担当業務を果たす。
社会の一員として役割を担う。
仕事の成果を出す。
それだけを見れば、本人一人の努力に見えるかもしれません。
しかし、その人が毎日職場へ行き、働き続けるためには、見えないところで生活を支える人がいる場合があります。
朝、無事に仕事へ向かえること。
帰宅後に安心して休めること。
体調を崩したときに立て直せること。
働く自信を失ったときに、もう一度自分を見つめ直せること。
社会の当たり前がインフラによって支えられているように、障害者雇用もまた、家庭や地域の見えない支えによって成り立っていることがあります。
だからこそ企業が障害者雇用の定着を考えるとき、職場の制度だけで完結させない視点が必要です。
本人が仕事と生活を両立できているか。
勤務の負担を、すべて家庭へ持ち帰っていないか。
家族が疲弊することで、ようやく勤務を維持している状態になっていないか。
職場では見えにくい生活の基盤まで想像することが、本当の定着支援につながります。
障害者雇用を家族任せにしてはいけない
家族の支えは大切です。
しかし、その重要性を語るほど、注意しなければならないことがあります。
企業が本来担うべき支援を、家族へ押しつけないことです。
「ご家族がいるから大丈夫でしょう」
「家庭で体調を管理してください」
「送迎は家族にお願いできませんか」
「困ったときは家族から連絡してください」
こうした考え方が当然になれば、障害者雇用は家族の犠牲の上に成り立ってしまいます。
家族にも仕事があります。
生活があります。
健康があります。
将来への不安があります。
支え続ける中で、疲労や孤独を抱えることもあります。
家族だから何でもできるわけではありません。
愛情があれば、負担が消えるわけでもありません。
障害者雇用の定着に家族の支えが重要だからこそ、企業は家族の負担を前提としない働き方を設計する必要があります。
無理のない勤務時間。
通勤負担への配慮。
柔軟な休暇や通院への対応。
本人が自分で相談できる窓口。
体調悪化を早めに共有できる関係。
必要に応じた専門職や外部支援との連携。
家族を「無料の支援者」として扱うのではなく、本人の生活を共に支える大切な存在として尊重することが必要です。
家族を支える仕組みも、障害者雇用の一部である
本人が働き続けるために家族の支えが必要なら、家族自身にも支えが必要です。
家族が相談できる場所。
介護や家事の負担を軽減できるサービス。
本人との関わりに悩んだとき、助言を受けられる機会。
医療や福祉、就労支援について情報を得られる窓口。
家族自身が休める時間。
障害者雇用は、企業だけで家族支援まで担うべきだという意味ではありません。
企業ができることには限界があります。
しかし、本人の生活状況に大きな無理があると分かったとき、地域の支援機関や医療・福祉へつなぐ視点を持つことはできます。
障害者就業・生活支援センター。
相談支援事業所。
医療機関。
地域の福祉サービス。
家族会や当事者団体。
ジョブコーチ。
産業医や産業看護職。
会社だけで抱え込まない。
家族だけにも抱え込ませない。
必要な支援へつなぐことも、職場定着を支える大切な役割です。
家族がいない人を取り残してはいけない
障害者雇用の継続に、家族の支えが大きな役割を果たすことはあります。
しかし、すべての人に支えてくれる家族がいるわけではありません。
一人暮らしの人。
家族と疎遠になっている人。
家族にも障害や病気がある人。
親の介護を担っている人。
家庭内で十分な理解を得られない人。
「家族の支えがあること」を雇用継続の前提にしてしまえば、家族を頼れない人は働き続けにくくなります。
だからこそ、家族が担っている役割を、社会の仕組みで補う視点が必要です。
職場メンター。
産業医や産業看護職。
ジョブコーチ。
障害者就業・生活支援センター。
相談支援専門員。
医療機関。
地域の生活支援サービス。
当事者同士のつながり。
家族がいなくても相談できる。
体調を崩しても孤立しない。
仕事と生活の両方を支える場所がある。
そのような仕組みがあって初めて、障害者雇用は誰にでも開かれた制度になります。
企業と家族の情報共有は、本人を中心に考える
企業が家族の存在を意識することは大切ですが、本人を飛び越えて家族と情報を共有してよいわけではありません。
障害や健康状態は、本人の重要な個人情報です。
家族だからといって、会社が無条件に連絡してよいわけではありません。
本人の同意なく、勤務状況や健康情報を家族へ伝えることも避ける必要があります。
大切なのは、本人を中心に置くことです。
どのような場合に家族へ連絡してよいのか。
誰に、どこまで情報を共有してよいのか。
緊急時の連絡先をどうするのか。
本人が意思表示できない状況では、どう対応するのか。
あらかじめ本人と確認しておく必要があります。
家族との連携は、本人の自己決定を奪うためのものではありません。
本人が安心して働き続けるために、必要な範囲で協力する仕組みです。
家族が安心できる職場は、本人も安心して働ける
家族が求めているのは、必ずしも特別な待遇ではありません。
本人が無理を隠さなくてもよいこと。
体調を崩したときに相談できること。
通院や休養が必要なときに調整できること。
障害を理由に役割を奪われないこと。
一人の働く人として尊重されること。
本人が、
「困ったときには会社へ相談できる」
「体調が悪ければ調整してもらえる」
「無理を隠さなくてよい」
「失敗しても、すぐに居場所を失うわけではない」
と感じられる職場であれば、その安心は家庭にも伝わります。
反対に、本人が職場への不安を抱え、何も相談できず、家庭でだけ苦しみを吐き出す状態では、家族の負担も大きくなります。
本人が安心できる職場を作ることは、間接的に家族を支えることでもあります。
障害者雇用の定着を支える「三つの輪」
障害者雇用の継続には、三つの輪が必要だと私は考えています。
一つ目は、本人です。
自分の体調や得意・不得意を理解し、必要なときに助けを求めること。
二つ目は、職場です。
合理的配慮、役割、期待、相談経路、業務設計を整えること。
三つ目は、生活です。
家族、医療、福祉、地域支援など、仕事の外側から日常を支えること。
この三つの輪が重なるところに、安定した障害者雇用があります。
本人だけが頑張っても続きません。
職場に配慮があっても、生活が崩れれば続きません。
家族が懸命に支えていても、職場に役割や理解がなければ続きません。
障害者雇用の定着とは、会社に長く在籍することだけではありません。
仕事と生活の両方を壊さず、自分の役割を持ち続けられることです。
障害者雇用担当者が確認したい7つの視点
本人のプライバシーを尊重したうえで、次の点を確認してみてください。
1.勤務による疲労が、帰宅後の生活を圧迫していないか
2.通勤や日常生活に過度な負担が生じていないか
3.本人が体調不良を職場へ相談できているか
4.通院や服薬を継続できる勤務設計になっているか
5.家族に過剰な送迎・介助・健康管理を依存していないか
6.家族を頼れない場合に利用できる外部支援があるか
7.緊急時の連絡や情報共有について、本人と確認できているか
これらを確認する目的は、企業が家庭へ介入することではありません。
会社が設計した働き方が、本人の生活全体に無理を生んでいないかを見るためです。
中途重度障害者として、社会復帰を願う人へ伝えたいこと
病気や障害によって人生が変わったとき、もう以前のようには生きられないと感じることがあります。
身体が思うように動かない。
仕事を失う。
家族に迷惑をかけているように感じる。
自分の価値まで失ったように思える。
私にも、そうした時期がありました。
けれど、障害者雇用を通じて働き直す中で、人生は失ったものだけで決まるわけではないと気づきました。
できなくなったことがあっても、できることは残っています。
新しく身につけられることもあります。
障害を経験したからこそ、分かる痛みがあります。
支援を受けたからこそ、誰かへ返せるものがあります。
社会復帰は、以前とまったく同じ自分へ戻ることではありません。
今の自分に合った働き方と生き方を、もう一度作り直すことです。
焦らなくてもいい。
家族や周囲と比べなくてもいい。
助けを借りることは、弱さではありません。
働きたいという思いがあるなら、その思いを一人で抱え込まず、会社、家族、医療、福祉、支援機関と一緒に、続けられる形を探してほしいと思います。
私は、中途重度障害者となった人が、社会復帰を諦めなくてもよい社会を作りたいと願っています。
同時に、その人を支える家族が「私たちだけで支えなければならない」と追い詰められない社会であってほしいと思っています。
本人も、家族も、自分の人生を大切にできること。
それを支える障害者雇用でなければならないのではないでしょうか。
まとめ|社会復帰を支えるとは、本人と家族の人生を共に守ること
障害者雇用は、職場の中だけで完結しません。
勤務時間外の疲労。
通勤。
通院。
服薬。
食事。
睡眠。
家庭での役割。
心の回復。
そのすべてが、次の日の仕事につながっています。
家族は、職場では見えない本人の変化に気づき、生活を支え、社会復帰への歩みを最も近くで見守る存在になることがあります。
その意味で、家族の支えは、障害者雇用の継続に大きな役割を持ちます。
しかし、家族の献身を前提にしてはいけません。
家族がいる人だけが働き続けられる制度であってもいけません。
企業が果たすべきことは、家族へ支援を押しつけることではなく、家族の負担が過剰にならない働き方を整えることです。
本人が職場へ相談できる。
無理を隠さなくてよい。
通院や休養を確保できる。
生活との両立が難しいときに、働き方を見直せる。
家族を頼れない場合には、外部支援へつながれる。
そのような職場であれば、本人も家族も安心できます。
障害者雇用の定着とは、会社に居続けてもらうことではありません。
本人と家族の生活を壊さず、その人が社会の中で役割を持ち続けられることです。
本人、会社、家族、医療、福祉、地域支援。
そのどこか一つへ負担を集中させず、支え合える形を作る。
それが、障害者雇用を単なる「採用」から、人の人生を支える「社会復帰」へ変えていくのではないでしょうか。
障害者雇用担当者・人事責任者・ご家族の方へ
障害者雇用の定着を考えるとき、職場での働きぶりだけを見ないでください。
勤務後も生活を維持できているか。
無理を家庭へ持ち帰っていないか。
本人や家族が疲弊していないか。
家族を頼れない人が孤立していないか。
家庭事情へ過度に踏み込む必要はありません。
しかし、仕事の設計が生活全体へ与える影響を想像することはできます。
本人が安心して相談できる関係を作る。
家族の支援を当然の前提にしない。
必要に応じて、産業保健スタッフ、医療機関、ジョブコーチ、障害者就業・生活支援センター、地域の福祉サービスへつなぐ。
本人の社会復帰を後押ししながら、家族の人生も守る。
その両方を考えることが、本当の職場定着につながります。
次に読んでいただきたい記事
障害者雇用の「職場の中」を見直したい方は、
**「障害者雇用が定着しない本当の理由|足りないのは配慮ではなく『任せ方』だった」**をお読みください。
担当者一人に支援を集中させない仕組みを考えたい方は、
**「障害者雇用の定着を支える5つの専門職|多職種連携と支援チームの作り方」**へ進んでください。
障害者雇用を人生の再出発として考えたい方には、
**「障害者雇用は人生再設計の入り口である」**をおすすめします。
企業側の視点から制度と組織づくりを考えたい方は、
**「2026年障害者雇用率2.7%時代の経営戦略」**をご覧ください。
人生そのものを見つめ直したい方は、
このブログの入口である**「このままの人生でいいのか」**からお読みください。
この記事が、社会復帰を願う当事者、その隣で悩みながら支えるご家族、障害者雇用を担う企業や支援者の間に、新しい対話を生むきっかけになれば幸いです。
必要なときに再び読み返せるよう、ブックマークやブログのフォローをお願いします。
そして、同じ悩みを抱えている当事者、ご家族、障害者雇用担当者、現場管理職、医療・福祉関係者の方へ、この記事をシェアしていただけるとうれしく思います。
一人のシェアが、社会復帰を諦めかけている誰かへ届くかもしれません。
家族だけで抱え込んでいる方へ、支援を求めてもよいと伝えられるかもしれません。
企業の中で孤独に障害者雇用を担う担当者へ、別の選択肢を届けられるかもしれません。
本人の社会復帰と、支える家族の暮らし。
そのどちらも諦めなくてよい社会を、ともに作っていければと思います。

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