生き続けるために大切なこと:「何も求めず」という生き方

Spread the love

私は中途で重度の身体障害を負い、日々を生きる中で多くの壁にぶつかってきました。振り返れば、障害を負った直後の自分は、未来への不安と過去への執着に押しつぶされそうでした。「どうして自分がこんな目に遭ったのか」「これからどう生きていけばいいのか」――そんな問いに取り憑かれ、自分を見失っていました。

けれど、そんな私が今ここでこうしてブログを書き、日々穏やかな気持ちで生きられるようになったのは、「何も求めず」という考え方に出会ったからです。


求めることで苦しくなる

現代社会は「もっと頑張れ」「もっと成長しろ」と、私たちに高い目標を求めます。それが悪いわけではありません。目標を持つことで人生は豊かになりますし、努力をすることで達成感や自信も得られるでしょう。しかし、障害を負った私にとって、この「求める」という姿勢が心を追い詰める原因になっていました。

障害を負ったばかりの頃、私は「元の自分に戻らなければ」と強く思っていました。何とかして以前のように働き、生活し、人並みの人生を取り戻そうと必死でした。しかし、どれだけ努力しても、現実は思うようにはいきませんでした。リハビリをしても思うように動かない身体、周囲の無理解、そして何より自分自身への失望。その全てが、私を深く苦しめました。

その時、ふと気づいたのです。「自分は何かを“求めすぎている”のではないか?」と。


「何も求めず」とは、諦めではない

「何も求めず」という言葉には、誤解があるかもしれません。それは「諦め」ではありませんし、「努力を放棄する」ということでもありません。むしろ、それは「目の前の状況をそのまま受け入れる」という、生き方の一つです。

私は、障害を負った自分を「ありのままの自分」として受け入れることから始めました。以前のように動けない身体、疲れやすい心、そして時には自分を責めたくなる感情――それら全てを、無理に変えようとせず、「これが今の私なんだ」と認めることにしました。

「何も求めず」というのは、こうした受け入れの姿勢のことです。そして、それは私に大きな心の自由をもたらしました。


小さな「今」を大切にする

「何も求めず」という生き方を意識し始めてから、私は「今この瞬間を生きる」ということに集中するようになりました。例えば、朝起きて窓から差し込む日の光を感じたり、静かに深呼吸をして体の中に新鮮な空気を送り込んだり。そんな何気ない瞬間に、心の穏やかさを見つけることができるようになったのです。

求めすぎていた頃は、未来にばかり目が向いていました。「もっと良い自分になりたい」「もっと頑張らなければ」と思い続ける中で、今この瞬間にある幸せを見逃していたのです。しかし、「何も求めない」生き方を選んだ今では、日々の小さな出来事や感動が、私を支える力になっています。


生き続けるために必要なこと

私が強く伝えたいことは、「生き続けるために大切なことは、生き続けようとしないこと」ということです。頑張らなければいけない、自分を変えなければいけない――そんな風に追い込むことを一旦手放してみると、意外なほど心が軽くなり、自然と前を向くことができるようになります。

「何も求めず」とは、自分を無価値だと諦めることではありません。それは、今の自分をそのまま受け入れること。そして、結果や周囲の評価に振り回されず、自分のペースで一歩一歩を踏み出していくことです。


応援してくれるあなたへ

この記事を読んでくださった方の中には、同じように障害や生きづらさを抱え、悩んでいる方もいるかもしれません。また、私のような人を支えたいと思ってくださっている方もいるでしょう。どちらにしても、あなたがこうして時間を割いてこの記事を読んでくださったことが、私にとって何よりの励みです。

もしこの記事が少しでも心に響いたなら、どうかシェアしていただけると嬉しいです。それが、私の「何も求めず」という生き方を多くの人に知ってもらうきっかけになります。そして、共感や応援の輪が広がることで、誰かの生きる力につながるかもしれません。

最後に――私たちが本当に必要なのは、「頑張らない自分」を許し、小さな幸せを見つけることです。その第一歩として、「何も求めず」という生き方を一緒に考えてみませんか?

コメントを残す

2027年度の障害者雇用戦略|法定雇用率2.7%時代、経営者が見直すべき組織設計と90日改革

Spread the love

2027年度に向けた障害者雇用戦略を解説。法定雇用率2.7%時代、経営者・管理職は何を変える…

「普通に働ける人」を前提にした会社は、いつまで強いのか――障害者雇用から考えるBPRと業務設計

Spread the love

「普通に働ける人」という前提が、人材の可能性を狭めていないか。元管理職で中途重度障害当事者の…

なぜ「答え」を渡すのをやめたのか?

――重度障害者になって気づいた、問いが人を動かす理由

Spread the love

管理職として「答えを与える側」だった私が、30歳で脳出血を発症し、中途重度障害者として「配慮…

● Recent Articles
Verified by MonsterInsights