加齢とともに不安が増す、それでも働き続けたい——中途重度障害者の本音

Spread the love

「このまま、ずっと今の生活を続けられるのだろうか?」
最近、そんな不安が頭をよぎることが増えてきた。

中途で重度障害を負って10年以上。リハビリを経て社会復帰し、仕事を続けながら日常生活をこなしてきた。しかし、年齢を重ねるにつれて、体の変化を感じ始めている。麻痺側の機能低下、運転能力の衰え、高次脳機能障害のリスク——これらが少しずつ現実味を帯びてきた。

それでも、**「働き続けたい」**という気持ちは強い。
生きがいのため、社会とつながるため、そして何より、大切な人に負担をかけすぎず、自分らしく生きるために。

この記事では、障害を持つ身として、加齢による変化と向き合いながら、どうやって働き続けていくのか、その不安や対策について正直に綴っていきたい。


加齢とともに襲ってくる「機能低下」の不安

麻痺側の機能低下——今までできていたことが、少しずつ難しくなる

障害を負った当初、懸命にリハビリをして、なんとか歩けるようになり、運転できるようになり、日常生活をこなせるようになった。だが、最近、ふとしたときに「足が思うように動かない」「疲れが抜けない」と感じることが増えた。

特に怖いのは、これが**「徐々に進行していく」**ということ。

「今日ちょっと調子が悪いな」
「まあ、疲れてるだけだろう」

そう思いながら日々を過ごしていたが、それがある日、決定的な機能低下につながる可能性がある。そうなったら今の生活を続けることができるのか? そんな不安がよぎる。


高次脳機能障害のリスク——今までの自分と変わってしまうかもしれない恐怖

今はまだ、はっきりとした症状はない。だが、以前に比べて**「思い出せない」「うまく言葉が出てこない」「集中力が続かない」**と感じることが増えた。

これが加齢によるものなのか、それとも高次脳機能障害の影響なのか、自分では判断できない。でも、もし進行してしまったら——

「仕事を続けられるのか?」
「安全に車を運転できるのか?」
「日常生活が難しくなるのではないか?」

考えれば考えるほど、不安は尽きない。


それでも働き続けたい理由

不安があるなら、無理せず働くペースを落とせばいいのかもしれない。
でも、「仕事を辞める」という選択肢は考えたくない。
なぜなら、働くことが自分にとって**「生きがい」**だからだ。

1. 社会とのつながりを持ち続けたい

障害を負ったとき、一番つらかったのは、**「社会から切り離されたような孤独感」**だった。
リハビリを経て仕事に復帰したことで、「必要とされている」という実感が生まれ、自分の存在意義を取り戻せた。

もし、仕事を辞めたら——
人と接する機会が減り、社会とのつながりが薄れ、やがては**「誰からも必要とされていない」と感じてしまうかもしれない。**

だからこそ、働き続けることが大事なのだ。


2. 経済的な自立を守りたい

もちろん、障害者としての支援制度はある。だが、**「自分の力で稼ぐ」**ことに意味がある。

働くことで、好きなものを買い、家族と旅行に行き、安心して暮らすためのお金を得られる。
何より、「自分の生活を自分で支えている」という実感が、自分を前向きにさせてくれる。


3. 家族のために、少しでも負担を減らしたい

大切な人に、できるだけ迷惑をかけたくない。
もちろん、サポートを受けながら生きることは必要だし、無理をしてまで自立するつもりはない。

でも、**「少しでも自分のことは自分でできるようにしていたい」**という思いは強い。
働くことは、そのための大切な手段なのだ。


これからどう生きていくのか? 対策と工夫

不安を抱えたままではいられない。
これから先も、できるだけ長く働き続けるために、具体的な対策を考えている。

1. 身体のケアを最優先に

  • 毎日のストレッチを習慣化する
  • 適度な運動を続け、麻痺側の筋力を維持する
  • 必要があれば、専門家のアドバイスを受けながらリハビリを継続

2. 車の運転を安全に続けるために

  • 疲れたら無理せず休憩を取る
  • 運転に不安を感じたら、早めに福祉車両の導入を検討
  • ドライブレコーダーを活用して運転の様子を確認する

3. 高次脳機能障害への備え

  • 読書や計算などで脳を刺激する習慣を作る
  • 定期的に健康診断を受け、変化を早期発見する
  • 仕事のやり方を見直し、負担の少ない働き方を模索する

まとめ——「働き続けること」は、僕の生き方そのもの

加齢による機能低下は避けられない。
でも、**「できることを続ける」「工夫して長く働き続ける」**ことは可能だ。

不安はある。
でも、仕事を辞めてしまえば、その不安はさらに大きくなる。

だからこそ、今できる対策をしながら、これからも**「自分らしく」**生きていきたい。
「仕事があるからこそ、僕は僕でいられる。」
そんな思いを胸に、今日も一歩ずつ前に進んでいく。

同じように不安を抱えている人がいたら、ぜひ一緒に考えていきたい。
「こういう工夫をしているよ」という意見があれば、ぜひコメントで教えてください。

あなたの経験や意見が、誰かの支えになるかもしれない。

コメントを残す

障害者雇用で「仕事を切り出す」だけでは足りない
――元課長・中途重度障害当事者が考える「人を活かす仕事の再設計」

Spread the love

障害者雇用で「仕事を切り出す」だけでは、本当の人材活用にはつながりません。健常者時代に課長を…

障害者雇用がうまくいかない会社は、なぜ多様な人材も活かせないのか――人手不足時代に問われる組織の適応力

Spread the love

障害者雇用がうまくいかない会社は、なぜ育児・介護・高齢者・復職者など多様な人材も活かしにくい…

障害者雇用で問われるのは「経営の解像度」だ――管理職経験を持つ当事者が考える、人を壊さず成果を出す組織

Spread the love

障害者雇用で問われるのは、雇用率や配慮だけではありません。管理職経験を持つ障害者雇用当事者の…

Recent Articles

『不自由な自由』 〜当たり前が壊れた後の、新しい世界の歩き方〜をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

Verified by MonsterInsights