目次
- ポジショントークとは?なぜ言われるのか
- 中途重度障害者が社会復帰して発信することの意味
- 「あなたは成功したから言えるんでしょ?」という声にどう向き合うか
- 傷つけてしまう不安と、それでも語る責任
- 当事者が語ることが、なぜ社会に必要なのか
- まとめ:それでも私は発信し続ける理由
1. ポジショントークとは?なぜ言われるのか
「それって、あなたの立場だから言えるんでしょ?」
SNSやブログで障害者としての経験を発信していると、時折こういった言葉を投げかけられることがあります。
これは俗に「ポジショントーク」と呼ばれるものです。
ポジショントークとは、自分の立場や経験に基づいた発言のことで、ビジネスや政治の文脈ではよく使われる言葉です。
ただ、個人の経験を元に語るブログ記事やSNS投稿でも、「あなたは社会復帰できた成功例であって、一般的ではない」として、受け止められ方が変わってしまうのです。
2. 中途重度障害者が社会復帰して発信することの意味
私は、中途で重度の障害を負い、長年のリハビリと試行錯誤の末に、ようやく社会復帰を果たしました。
それは奇跡のような出来事かもしれませんし、運が良かっただけかもしれません。
でも、だからこそ――この経験を言葉にして届けたい。
「社会復帰できた障害者が存在する」という事実そのものが、社会にとって必要だと感じているのです。
ブログで経験をシェアすることは、
- 同じ障害を持つ人への小さな光
- 企業や行政に対する現実のフィードバック
- 一般の人への啓発や共感の入り口
として、確かな意味を持ちます。
3. 「あなたは成功したから言えるんでしょ?」という声にどう向き合うか
この言葉に、何度も傷ついてきました。
でも、そのたびに自分に問い直すのです。
- 誰のために発信しているのか?
- この言葉は誰かの支えになっていないか?
すると、届く声があります。
「あなたの言葉に勇気をもらった」
「同じように障害を負って、未来が見えなかった。でも少し希望が持てた」
この声に何度も助けられて、また書こうと思えるのです。
4. 傷つけてしまう不安と、それでも語る責任
「うまくいった例を聞かされるのはつらい」という気持ちも、私はよく分かります。
だからこそ、できるだけ慎重に、丁寧に言葉を選んでいます。
ただ、発信には「語らないリスク」もあります。
沈黙は、存在しないことと同じになってしまう。
もし、発信する人がいなければ、「社会復帰できる中途重度障害者なんていない」と思われてしまうかもしれない。
私は、それがいちばん怖いのです。
5. 当事者が語ることが、なぜ社会に必要なのか
当事者が語ることで初めて、支援制度や社会の仕組みが“現場の視点”から見直されていきます。
学者や支援者の分析も大切ですが、そこに当事者の「生の声」が加わることで、社会はリアルに近づいていく。
また、当事者同士の共感や励ましにもつながります。
- 「自分だけじゃなかったんだ」
- 「この人も、苦しんできたんだ」
そんなふうに感じてもらえるなら、それだけで発信する価値はあると、私は思うのです。
6. まとめ:それでも私は発信し続ける理由
「ポジショントークだ」と言われることは、怖いです。
でも、私はそれでも書き続けます。語り続けます。
なぜなら、
- 私の発信が、誰かの絶望の中に小さな灯火をともせるかもしれないから。
- 私の存在が、「生きる選択肢」のひとつとして記録されるから。
- そして何より、自分自身が「生きてきた意味」を感じられるから。
中途重度障害者として社会復帰できた私は、
たしかに“例外”かもしれません。
でも、例外が存在することは、希望の証明でもあるのです。
だから私は、これからも発信し続けます。
それが、誰かの「もう少しだけ生きてみようかな」に、繋がることを願って。



















コメントを残す