はじめに|この記事の概要
この記事では、中途で重度の身体障害を負った筆者が、インフラ系大手企業への転職活動に挑戦している現在進行形のリアルな体験を、深く丁寧に綴ります。
障害者雇用の現実、転職活動における工夫や自己分析、そして「転職活動がなぜ楽しいのか」を、知的で共感性の高い視点から掘り下げていきます。
【結論】転職活動は「自分を再構築する人生の儀式」
筆者にとって今回の転職は、単なる仕事探しではありません。
それは「自分の生き方」「社会との関わり方」を見つめ直し、未来を自ら選ぶ人生の再構築の機会でした。
中途重度障害者という立場でも、自分の力で未来を選び取れる――その実感こそが、転職活動の本質的な楽しさなのです。
障害者雇用でインフラ系大手企業を受けた背景
中途で障害を負った筆者の経緯
10年前、私は脳出血により左半身が不随となり、中途で重度の身体障害者になりました。
それまでのキャリアを中断し、リハビリに励み、再び社会復帰を目指す日々。
「社会にどう関わるか」を模索する中で、今回の転職先候補であるインフラ系企業との出会いがありました。
インフラ系企業を選んだ理由
社会基盤を支える仕事に関われること。
障害者雇用でも一定の責任あるポジションが用意されていること。
そして何より、「この企業なら、自分の力が誰かの生活の役に立つ」と感じられたからです。
現在の転職活動の進捗とリアル
- 書類選考:通過済み
- 一次面接:通過済み
- 適性検査:受検済み(結果待ち)
- 最終面接:日程調整中
この転職活動が、私にとって人生最後の転職になる予定です。
そのため、現職と並行しながら時間を捻出し、全力で取り組んでいます。
転職活動における3つの大変さ
1. 時間とエネルギーの確保が難しい
現職はフルタイム勤務で、障害の影響から日常的に疲労が蓄積します。
その中での転職活動は、スケジュール管理・体調管理の両方に高い工夫が求められます。
2. 書類作成に“戦略”が必要
障害者雇用という枠で応募する以上、配慮事項や業務の制限を明記する必要があり、
それをネガティブに見せず、「自分の強み」に変えて伝える構成力が求められます。
3. 面接での言葉選びがシビア
面接では「なぜ障害者雇用なのか」「どのような業務が可能か」など、デリケートな話題に丁寧に対応する必要があります。
相手の意図をくみ取りつつ、自己表現も諦めない。そんなバランスが大切です。
それでも転職活動が“楽しい”と感じる理由
1. 自己理解が深まり、自分に誇りが持てる
履歴書や職務経歴書をまとめる作業は、「自己棚卸し」に他なりません。
過去の苦労や工夫を言語化することで、「こんなにも頑張ってきた自分」に気づきます。
2. 社会との新しい接点が見える
インフラという公共性の高い分野に関わることは、自分の仕事が社会に直結している実感をもたらします。
これは、障害者であっても“社会の一員”として貢献できる手応えに繋がります。
3. 自分も「選ぶ側」になれている
「雇ってもらえればどこでもいい」ではなく、
「この企業で自分は幸せになれるか」「この文化に共感できるか」といった視点を持てている。
この主体的な姿勢が、自分を大切にする感覚を呼び覚ましてくれます。
中途重度障害者にとっての転職活動とは?
転職活動は、確かに大変です。
でも、それは「自分を犠牲にして何かを得る行為」ではなく、むしろ自分の可能性を再び信じ直す儀式でもあるのです。
障害があっても、選び、動き、発信し、受け入れられる。
そのプロセスが、自己肯定感を静かに、確実に育ててくれます。
最後に:たとえ不採用でも、意味のある旅だった
適性検査の結果がどうであれ、最終面接でどんな結論が下されようとも、
私にとって今回の転職活動は、「大切な旅路」でした。
- 自分と向き合うこと
- 社会との関係性を問い直すこと
- 未来を自分で選ぼうとすること
それらすべてが、人生の質を高めてくれる時間でした。
まとめ|障害者の転職活動における本当の価値
中途で障害を負ったからといって、未来を選ぶ権利を失ったわけではありません。
むしろ、その経験があるからこそ、人生の選択に深みが生まれます。
私はこの転職活動を通じて、
「どんな状況でも、自分の人生を自分でつくっていける」ことを、あらためて実感しています。
この体験が、今まさに迷っている誰かの背中をそっと押すことができたなら、
それだけでも、書いてよかったと思えるのです。



















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