中途重度障害者として働き始めた当初、週一回の出勤という条件は、私にとって救いのように感じました。新しい環境で社会とつながるチャンスを得られたことに、感謝の気持ちが溢れていたのを覚えています。ですが最近、その「週一の出勤」ですら「面倒くさい」と感じてしまう自分に気づきました。この感情が湧くたびに、自己嫌悪とともに、「なぜこう感じるのか?」と考え込む日々です。
でも、この気持ちはきっと私だけではないはずです。慣れ親しんだ環境が「当たり前」になってしまうこと。それが人間の自然な反応であるならば、そこからどう前向きに進めるかを考える必要があるのではないでしょうか。この記事では、環境に慣れることの功罪と、それを乗り越えるための工夫についてお話ししたいと思います。
環境に慣れることの「恩恵」
まずは、環境に慣れることがどれほど助けになるのかを振り返ってみます。
1. ストレスが減る
新しい環境に入ったばかりの頃は、どんな小さなことにも緊張していました。出勤の準備、通勤、職場での一挙一動。それぞれがエネルギーを消費するものでした。でも、慣れることでそれらの行動が「当たり前」になり、負担が減りました。
2. 効率が上がる
慣れは行動の効率を高めてくれます。準備にかかる時間が短縮され、仕事に集中する余裕が生まれました。「慣れる」ことがなければ、きっと今でも毎回出勤するたびに消耗し、続けられなかったでしょう。
3. 安心感を得る
新しい環境が怖く感じた日々を越え、今では「ここは自分の居場所」と感じられるようになりました。この感覚は、特に障害を抱える私にとって、心の安定を支える大切な要素です。
慣れることで失われる「新鮮さ」
一方で、慣れることにはデメリットもあります。それは、「新鮮さが失われる」ということです。
最初の頃は、出勤するたびに感じていた達成感や社会とのつながりを喜ぶ気持ちが、今では薄れてしまいました。感動が薄れる代わりに、日常が「義務」に変わり、「面倒くさい」と感じることが増えてきたのです。
人間は、環境に慣れることでストレスを軽減する一方で、感情の刺激も鈍化してしまいます。新鮮さを失うと、何かを「やる意味」を見出しづらくなり、それがモチベーションの低下を招くのだと気づきました。
「面倒くさい」気持ちとの向き合い方
この感情にどう向き合うべきなのか?私が最近試しているいくつかの工夫を紹介します。
1. 初心に戻る
「週一回の出勤が決まったとき、自分はどう感じていたか?」を思い出すようにしています。当時は、社会復帰そのものが夢のようで、「こんな形でも働けるなんてありがたい」と感じていました。そのときの感謝の気持ちを忘れないことが、今の「面倒くさい」を軽減する助けになります。
2. 目標をリフレッシュする
慣れは同じ行動の繰り返しを生むため、やりがいを見失いがちです。そこで、自分の中で小さな新しい目標を作るようにしています。例えば、「出勤時に誰かと新しい話題を共有する」「自分が楽に仕事を進める方法を模索する」など、小さな挑戦を続けることで、日常の中に新鮮さを取り戻しています。
3. 無理しすぎない許可を出す
「今日はどうしても気分が乗らない」という日もあります。そんなときは、「今日は最低限できることだけでいい」と自分に許可を与えるようにしました。完璧を目指すことを手放すと、少し肩の力が抜けて気持ちが楽になります。
4. 周囲と感情をシェアする
家族や友人、同僚に「最近こう感じている」と共有することも大切です。自分の思いを話すことで、意外なアイデアや励ましをもらえることも多く、視点が広がります。
共感から生まれる力
この記事を書きながら、改めて「自分だけじゃない」という気持ちが湧いてきました。障害の有無にかかわらず、多くの人が「環境に慣れてしまうことで感情が鈍化し、やりがいを見失う」という経験をしているはずです。
そして、そんな自分に対して「怠けている」と責めるのではなく、「これは人間の自然な反応だ」と受け入れた上で、少しずつ改善していけばいいと思うのです。
私たちが生活の中で「当たり前」と感じていることは、過去の自分が努力や幸運を通じて手に入れた「ありがたいもの」である場合がほとんどです。それを忘れず、感謝の気持ちを持ちながらも、「今」を楽しむ工夫を続けることで、きっと毎日をもう少し豊かにできるのではないでしょうか。
最後に
もしこの記事を読んで、「自分も同じような気持ちを抱えている」と感じた方がいれば、ぜひコメント欄であなたの思いを聞かせてください。一緒に共感し合うことで、新しい視点や解決策が見つかるかもしれません。
そして、この記事が少しでもあなたの心を軽くしたり、新たな気づきを与えられたりしたなら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。それが次の誰かの背中を押す力になるかもしれません。
日々の中で感謝と工夫を忘れずに、一歩ずつ前に進んでいきましょう。















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