10年という歳月、20万キロという距離。その時間の中で、私のスバルインプレッサスポーツは、ただの車ではなく、まさに「相棒」としての存在になりました。車と共に過ごした日々は、まるで一緒に人生の道を歩んできた友人との時間のようです。
インプレッサを手にした最初の瞬間、私は自由を手に入れたような気分でした。田舎での生活には車が必須。買い物に行くため、仕事に通うため、あるいは休日のちょっとしたドライブのために、車は欠かせない存在です。しかし、インプレッサは単なる移動手段以上のものを私にもたらしました。彼との旅は、私にとって冒険であり、解放感を与えてくれるものでした。山道を駆け抜け、海沿いの風景を楽しみ、都会の雑踏から離れて心をリセットする。どんな場所へ行くにも、彼はいつも私の隣にいてくれました。
年月が経つにつれ、彼はただの「車」ではなく、私の記憶の一部、いや、人生そのものになりました。家族や友人との大切な時間、何気ない日常の瞬間、そして一人で思いにふけるひととき。インプレッサはそれらすべてを共に体験してきました。ハンドルを握るたびに感じる心地よさ、エンジン音が心を落ち着かせてくれる瞬間。それらの小さな体験が積み重なり、今や彼は私の人生の一部となったのです。
しかし、10年が経ち、走行距離が20万キロに達した今、現実的な問題が顔を出しました。そろそろ買い替えの時期なのかもしれない。新しい車に乗り換えることで、燃費や性能も向上し、より快適な運転ができるでしょう。けれど、その考えが頭をよぎるたび、心にぽっかりと穴が開いたような感覚が押し寄せます。彼との別れを考えると、まるで大切な友人と離れるような寂しさに包まれるのです。
インプレッサはこれまで一度も大きな故障もなく、いつも私を安全に目的地へ運んでくれました。彼は私にとって「無言のパートナー」、そして「忠実な相棒」でした。どんなに過酷な状況でも、彼は文句一つ言わず、私を支え続けてくれたのです。だからこそ、彼との別れを考えるのは、決して簡単なことではありません。
でも、ここで一つ大切なことに気づきました。たとえ物理的には別れても、インプレッサとの思い出は永遠に私の心の中に残り続けるということです。彼との旅路、冒険、そして日常は、私の一部として刻まれ、これからも私を支え続けてくれるでしょう。そして、新しい車との出会いは、新たな冒険の始まりでもあります。過去の思い出を大切にしつつ、新たな未来に向かって進むこと。これが、私たちの「相棒」との本当の別れ方なのかもしれません。
次の車がどんなモデルになるのかはまだ決まっていませんが、どんなに優れた車でも、彼ほどの存在感を持つ車に出会えるかどうかは分かりません。しかし、それでも私の心には、インプレッサが与えてくれた感謝と絆がずっと残り続けるでしょう。
10年20万キロ。これは、数字以上の意味を持つ距離です。相棒として共に過ごした時間と距離は、私にとってかけがえのない宝物です。彼との別れは悲しいけれど、新しい旅路が始まることにも期待を持ちたい。何より、この経験が私に教えてくれたのは、「別れ」というものが、必ずしも終わりではないということです。それは、新しい始まりの一歩であり、これからも心の中で共に歩んでいけるのだと信じています。
もし、あなたも何か大切なものと別れを迎える時が来たら、その別れを「感謝」の気持ちで受け入れてみてください。共に過ごした時間があなたを豊かにし、次の一歩を踏み出す力となるはずです。相棒との思い出は永遠に、そして新たな旅が始まるその瞬間もまた、かけがえのないものになるでしょう。
【相棒にありがとう、そして新たな道へ】
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