リード文
10年前、脳出血に倒れ、左半身麻痺となった。
半年間の入院、死に物狂いのリハビリ、そして社会復帰。
それから10年、リハビリを続けながら、私は「必死で」働いてきた。
その結果、ある日、心と身体がぽきりと折れた。限界だった。
けれど私は思った。
「ここで終わりにはしたくない」──そうして、転職を決意し、新たな職場で再び“生きる”覚悟を決めた。
ありのままの自分を受け入れながら、誰にも真似できない“唯一無二”を目指す。
この矛盾に満ちた道を、私は今、静かに歩き出している。
目次
- 突然の脳出血と「失われた身体」
- 入院半年、死に物狂いのリハビリ
- 社会復帰──リハビリと仕事の両立の日々
- 限界という“静かな崩壊”
- 立ち止まり、転職を選んだ理由
- 「ありのままでいたい」と「唯一無二でありたい」という矛盾
- 障害が教えてくれた“人間らしさ”と“生の奥行き”
- 応援してくれたすべての人へ
- まとめ|壊れても、再び立ち上がる。それが“わたしの生き方”
1. 突然の脳出血と「失われた身体」
ある日、突然だった。
朝起きると、身体の左半分が動かない。
脳出血。医師の口から出た言葉は、「寝たきりの可能性があります」。
それまで健康だった私の世界は、一瞬で崩れた。
歩くことも、働くことも、家族と普通に過ごすことも、すべてが“遠い夢”のように思えた。
人生が終わった。
そう思った日もあった。
でも私は、そこから這い上がることを選んだ。
2. 入院半年、死に物狂いのリハビリ
入院は半年に及んだ。
毎日、リハビリ。朝から晩まで。
動かない身体に言い聞かせながら、筋肉に命令を送る。
「動け」「歩け」「諦めるな」
何度も転んだ。何度も泣いた。
それでも、立ち上がった。
「ここで終わりたくない」
その想いだけが、私を支え続けた。
半年後、私は自分の足で立ち、歩けるようになっていた。
3. 社会復帰──リハビリと仕事の両立の日々
退院後、社会復帰。
でも、そこからが“本当の戦い”だった。
障害者として働く現実は、厳しかった。
左手は動かない。歩くのも遅い。疲労も痛みも、人の何倍も早く来る。
それでも、「健常者と同じように働く」ことを自分に課した。
そして毎週のリハビリ。
時間を捻出して通院し、家では自主トレ。
リハビリと仕事の両立は、過酷そのものだった。
「誰にも迷惑をかけたくない」
その想いが、知らず知らずのうちに私を追い詰めていた。
4. 限界という“静かな崩壊”
10年が経った。
もう無理だった。
朝、起きられない。身体が動かない。
職場でもうまく話せない。涙がこぼれそうになる。
それでも「大丈夫なふり」をして、机に向かう日々。
“限界”は、ある日突然ではなく、静かにやってくる。
少しずつ、ゆっくりと、でも確実に、心と身体を壊していった。
ようやく私は、自分に言った。
「もう頑張らなくていい」と。
5. 立ち止まり、転職を選んだ理由
初めて、“立ち止まる”という選択をした。
「今のままでは、壊れる」と本気で思った。
そして、転職を決意した。
条件や待遇ではない。
「自分を、無理なく大切にできる場所」
「心が壊れない働き方」
それが、今の私にとって最優先だった。
ありがたいことに、私の背景や障害を真正面から理解し、受け入れてくれる会社と出会えた。
「あなたのこれまでを、これからの強さに変えてください」と言ってくれたその言葉に、私は涙が止まらなかった。
6. 「ありのままでいたい」と「唯一無二でありたい」という矛盾
私は今、「ありのままの自分を受け入れたい」と思っている。
無理せず、弱さも、疲れも、抱えて生きたい。
でも同時に、「誰にも真似できない存在でありたい」とも思っている。
もっと深く、もっと唯一無二に。
このふたつは、明らかに矛盾している。
でも私は、その矛盾を「美しい」と思うようになった。
人間とは、矛盾を抱えた存在だ。
それでいい。だからこそ、深く、強く、優しくなれる。
7. 障害が教えてくれた“人間らしさ”と“生の奥行き”
障害は、たしかに私から多くのものを奪った。
でも、同時に与えてくれたものもある。
見えなかったものが見えるようになった。
他人の痛み、時間の尊さ、そして「生きていることの意味」。
健常だった頃は気づかなかった、命の奥行き。
障害がなければ、たどり着けなかった“人間らしさ”。
「不自由」であることが、「自由」に向かう力をくれることもあるのだと、私は知った。
8. 応援してくれたすべての人へ
家族へ。友人へ。職場の仲間へ。
そして、かつての自分へ。
ありがとう。
あなたたちがいなければ、私はここまで来られなかった。
そして今、この記事を読んでくれているあなたへ。
あなたがもし、「もう無理かもしれない」と思っているなら、私はこう伝えたい。
「壊れても大丈夫。もう一度、立ち上がればいい」
私は、それを10年間で学んだ。
9. まとめ|壊れても、再び立ち上がる。それが“わたしの生き方”
再出発は、勇気のいることだ。
でも、それは「やり直し」ではない。
これまでのすべてを抱えたまま、「もう一度、生きていく」という決意だ。
ありのままの自分で、誰にも真似できない存在へ。
その矛盾を抱えながら、私はこれからも歩いていく。
限界を超え、壊れても、また立ち上がる。
それが、わたしの生き方。
それが、わたしの物語。
この記事を読んだあなたへ
もし心に何か響くものがあったなら、どうかこの言葉をあなたの中に留めてほしい。
「無理せず、でも、希望を捨てずに」
あなたにも、あなたにしか歩けない道がある。
そしてその道は、誰かにとっての“光”になるかもしれない。


















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