# 障害者雇用・キャリアパス明確度診断
## ――御社は「何をすれば次へ「この先、私は何ができるようになれば、
次の仕事へ進めますか?」
この問いに、
本人。
直属上司。
人事。
この3者が、
同じ答えを返せるでしょうか。
もし、
答えが違う。
あるいは、
誰も明確に答えられない。
のであれば、
問題は、
本人のキャリア意識だけではありません。
会社側の設計に、
曖昧さが残っている可能性があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 障害者雇用は、
「採用」と「定着」だけでは完成しない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
障害者雇用では、
採用。
合理的配慮。
定着。
については、
多くの企業で議論されます。
しかし、
その先の
評価。
権限。
職務拡張。
キャリアパス。
になると、
急に曖昧になることがあります。
配慮はある。
面談もある。
勤怠も安定している。
でも、
「何をすれば次へ進めるのか」
が説明できない。
この状態は、
一見すると問題がないように見えます。
しかし、
長期的には、
「静かなキャリア停滞」
を生みます。
本人は辞めていない。
でも、
仕事も、
権限も、
役割も、
選択肢も、
増えていない。
それを、
本当に
「キャリア形成できている」
と呼べるでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ この診断で測るもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この診断で測るのは、
障害者本人の能力ではありません。
管理職の優しさでもありません。
測るのは、
会社側の
「キャリア設計能力」
です。
具体的には、
・評価基準が明確か
・合理的配慮と成果評価が分かれているか
・次の仕事があるか
・次へ進む条件があるか
・本人の判断範囲が広がる仕組みがあるか
・評価と役割拡張が連動しているか
・キャリア面談が将来役割まで扱っているか
・上司が変わっても評価と成長が継承されるか
・3年後の役割を描けるか
を確認します。
所要時間は、
約3分です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 採点方法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
各質問について、
御社の現状に最も近いものを
1つ選んでください。
A=0点
仕組みとして明確
B=1点
一部明確
C=2点
担当者によって違う
D=3点
ほぼ曖昧
全12問。
満点は36点です。
点数が高いほど、
評価・成長・キャリアが、
会社の仕組みではなく、
管理職や本人の経験に依存している可能性があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q1
「何を達成すれば評価が上がるか」を説明できますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
成果・品質・期限・自律度など、評価条件を具体的に説明できる。
B【1点】
大枠は説明できるが、一部曖昧。
C【2点】
上司によって説明内容が違う。
D【3点】
「頑張り」「安定勤務」など抽象的な説明が中心。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q2
合理的配慮と成果評価を分けて説明できますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
配慮は方法、評価は成果として明確に分けている。
B【1点】
概ね分けているが、一部混在している。
C【2点】
配慮の有無が評価に影響することがある。
D【3点】
配慮を受けていること自体が評価判断に含まれている。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q3
本人が成長したとき、「次の仕事」が決まっていますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
次に任せる仕事や役割が具体的に決まっている。
B【1点】
候補はあるが、条件までは決まっていない。
C【2点】
そのときの上司判断。
D【3点】
今の仕事を続ける前提になっている。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q4
次の仕事へ進むための「移行条件」が明確ですか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
必要成果・スキル・自律度が明確。
B【1点】
大枠はある。
C【2点】
管理職の感覚で決まる。
D【3点】
条件がない。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q5
本人の判断範囲は、成長に応じて広がっていますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
段階的に権限を広げる仕組みがある。
B【1点】
管理職判断で一部広げている。
C【2点】
長期間ほぼ同じ。
D【3点】
原則すべて上司確認。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q6
評価が上がったとき、仕事内容や責任も変わりますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
評価と役割拡張が連動している。
B【1点】
一部連動。
C【2点】
評価は上がるが、仕事は変わらないことが多い。
D【3点】
評価と職務がほぼ無関係。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q7
キャリア面談で「次の仕事」まで話していますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
成果・成長・次役割まで話す。
B【1点】
成長については話すが、次役割は曖昧。
C【2点】
体調・困りごと中心。
D【3点】
問題があるときだけ面談。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q8
本人の希望するキャリアと、会社側の仕事を接続していますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
本人の志向と会社の役割を定期的にすり合わせている。
B【1点】
希望は聞いているが、具体的な仕事への接続は弱い。
C【2点】
本人の希望は参考程度。
D【3点】
ほとんど確認していない。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q9
評価者が変わっても、同じ基準で評価できますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
評価基準が明確で、評価者間調整もある。
B【1点】
基準はあるが、多少ばらつく。
C【2点】
管理職によって期待値が違う。
D【3点】
上司の価値観に大きく依存。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q10
上司が異動しても、本人の成長状況を引き継げますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
現在役割・成果・配慮・次役割まで引き継げる。
B【1点】
記録はあるが、前任者の補足が必要。
C【2点】
主に口頭引き継ぎ。
D【3点】
新しい上司がほぼゼロから把握。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q11
評価理由を、本人が説明できますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
本人も評価理由と改善点を理解している。
B【1点】
大枠は理解している。
C【2点】
評価結果は知っているが、理由は曖昧。
D【3点】
なぜその評価なのか本人が分からない。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q12
3年後の役割を、一つでも描けますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A【0点】
複数のキャリア選択肢がある。
B【1点】
大まかな方向性はある。
C【2点】
管理職次第。
D【3点】
現在の仕事を続ける前提。
あなたの点数:__点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 合計点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q1 __点
Q2 __点
Q3 __点
Q4 __点
Q5 __点
Q6 __点
Q7 __点
Q8 __点
Q9 __点
Q10 __点
Q11 __点
Q12 __点
【総合点】
__点 / 36点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 診断結果
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
0〜7点
【CAREER SYSTEM型】
評価とキャリアが比較的明確に接続されています。
次の課題は、
運用の均質化と、
より高度なキャリア設計です。
8〜16点
【部分設計型】
制度はあります。
しかし、
評価・権限・次役割のどこかに
曖昧さが残っています。
17〜25点
【キャリア停滞型】
「定着」はできても、
評価と成長が十分に接続されていない可能性があります。
26〜36点
【評価属人型】
キャリア形成が、
管理職個人の判断や、
本人の働きかけに強く依存している状態です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 点数より重要なのは、
「どこで止まっているか」です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同じ18点でも、
会社によって意味は違います。
評価基準が曖昧な18点。
次の仕事がない18点。
権限が広がらない18点。
上司変更でリセットされる18点。
打ち手は、
すべて違います。
だから、
この診断で重要なのは、
点数そのものではありません。
「どこでキャリアが止まっているか」
を見つけることです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 特にQ3・Q4・Q6・Q12を見てください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q3
次の仕事があるか。
Q4
次へ進む条件があるか。
Q6
評価と役割が接続しているか。
Q12
将来役割を描けるか。
この4問の点数が高い場合、
御社は、
「定着」はできても、
「成長」を制度化できていない可能性があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ ここからが重要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この診断で、
一つでも
「明確に説明できない」
項目があったなら、
次に見るべきなのは、
本人の意欲ではありません。
会社側の
仕事。
成果。
合理的配慮。
権限。
評価。
成長。
引き継ぎ。
が、
どう接続されているかです。
なぜなら、
キャリアは、
評価制度だけでは動かないからです。
評価制度を整えても、
次の仕事がなければ進めない。
評価基準を揃えても、
権限が広がらなければ成長しない。
本人が成長しても、
後任がいなければ今の仕事から動けない。
上司が変われば、
これまでの成長履歴がリセットされる。
こうした問題は、
本人ではなく、
会社側の設計問題です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 次に読んでほしい記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
診断結果を見て、
「うちにも曖昧さがある」
と感じた方へ。
次の記事では、
障害者雇用の評価制度とキャリアが、
なぜ切れてしまうのか。
そして、
何をすれば次へ進めるのかを、
本人・上司・人事が同じ言葉で説明できる会社にするには、
何を設計し直す必要があるのか。
その構造を詳しく解説しています。
▼ 障害者雇用の評価制度を再設計する
――「何をすれば次へ進めるか」を説明できる会社へ
https://newlifestylesdlm.jp/disability-employment-evaluation-career-architecture/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ なぜ次の記事を読むべきなのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この診断で分かるのは、
「どこが曖昧か」
です。
しかし、
改善するには、
もう一段深く見る必要があります。
・なぜ評価とキャリアが切れるのか
・なぜ配慮と成果が混ざるのか
・なぜ本人が成長しても権限が広がらないのか
・なぜ上司が変わるとキャリアがリセットされるのか
・なぜ評価されても次の仕事へ動けないのか
次の記事では、
この構造を、
経営・人事・組織設計の視点から分解します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 最後に、一つだけ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
御社の障害者社員に、
今日こう聞いてみてください。
「あなたは、
何ができるようになれば、
次の仕事へ進めますか?」
本人。
上司。
人事。
3者の答えが一致するでしょうか。
もし一致しないなら、
それは、
本人のキャリア意識の問題ではないかもしれません。
会社側に、
「次」を説明する仕組みがない可能性があります。
配慮はある。
でも、
次がない。
そんな障害者雇用から、
本人も上司も、
「何をすれば次へ進めるのか」
を説明できる会社へ。
まずは、
次の記事で、
自社の構造を確認してみてください。
▼ 次の記事を読む
障害者雇用の評価制度を再設計する
――「何をすれば次へ進めるか」を説明できる会社へ
https://newlifestylesdlm.jp/disability-employment-evaluation-career-architecture/
障害者雇用を「善意」で回し続ける会社へ
――私が有料noteマガジン「障害者雇用を『善意』から『経営システム』へ」を作った理由
「何を任せればいいか分からない」「配慮と成果の両立が難しい」「管理職ごとに対応が変わる」。そ…











