ケアラーという社会問題2022.12.15

まだまだ一般的な名称ではないかもしれないが、カウンセラーとして、よく相談支援を行っているケアラーと言われる人たちのことを知ってもらいたくて書きました。

ケアラーとは高齢、身体上、精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を行っている人のことを言います。 ケアラーの中でも、18歳未満の人はヤングケアラーと定義されています。(日本ケアラー連盟)

もっと噛み砕くと「介護や看病、療育が必要な家族や近親者を無償でサポートする人」です。

ここ数年介護休暇等の普及もあり、身近にも仕事しながら家族の介護をしている人が増えてきたのではないかと思います。

これからの予測でも日本では増加傾向にあり、高齢化社会が進むなか、今後はさらに増えていくことが予想されます。心身ともに負担がかかる彼らをめぐる問題点は多種多様で、心のケアをしている私が感じるのは、企業・行政が協力した支援体制がなければ彼らの生活は崩壊するという事です。

私は高齢化が進んでいる地方こそ早急に対策を進めるべきだと言いたいです。

高齢化の話を出しましたが、勿論ケアラーのケア対象は、高齢者だけではありません。障害者や難病患者、病児・障害児、さらにはアルコールなどの依存症や引きこもりの方までと広範囲にわたります。何らかの事情があって日常生活を送ることが困難な方のケアを担う人を総括してケアラーと呼んでいます。サポート内容は身の回りの家事や力仕事、外出時の介助・付き添い、感情面のサポートなど多岐にわたります。

どんな問題点があるのかというところも明らかにしたいですが、本当に状況の違いによって問題も十人十色なので一概には言えないのですが、私が関わった中での共通点でいうと、

・社会的孤立や長時間の介護などよる深刻なストレス

・特に18歳未満のヤングケアラーと呼ばれる方は、介護に時間を取られて本分である学業に支障をきたしたり、友達との交流が減ってしまったりすることによるストレスや問題がある。

これらは近いうちに必ず社会の歪として顕在化してくると予想されています。

この問題は自助ではどうにもできないものだと認識し、顕在化する前に政府・各自治体・企業・地域社会は問題提起し、解決へのアクションを取らなければ、政治経済のみならずあらゆる場面で社会システムに深刻な機能不全を起こさせる原因になります。

私がしているカウンセリングはガス抜きにしかなりません。

心が少し軽くなっても現状は変わらないので、またストレスと不安の海に沈みます。

自分の力不足を痛感しながらも、誰かに届いてほしいという想いでブログに書きました。

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I’m Jane, the creator and author behind this blog. I’m a minimalist and simple living enthusiast who has dedicated her life to living with less and finding joy in the simple things.

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