完全に母方の祖父です。
目標の大人は母親なのですが、理想のカウンセラー兼人物はその母を育てた祖父です。
母自身も私は父のメンタリティには遠く及ばないと認めていますし、私もそう感じています。
一般社会で暮らすならば母は非常に理想的なバランスの取れた大人です。
しかし、祖父は自然と一体になっているような人だったので利用ですが届かないだろうと心のどこかで思ってしまっています。
やはり漁師として約70年間自然を相手に生きてきたからかもしれません。
今思い返してもオーラがやばい人でした。
お陰様で結構大きな会社の取締役の方などにお会いしても緊張することもなく接することが可能になりました。
莫大な資産やおおきな組織をバックボーンに持っていている人よりも、70年間自然を相手にしてきた生身の人間の方が凄さを感じるのは言葉にできない感覚です。
ある意味自然の偉大さを感じさせてくれますし、関わった人を大きく成長させる何かがあるのでしょう。
そういう意味で私には真似できないからこそ理想です。
母はそんな人物に育てられたことでに何かワンステージ上にいるように感じる時がありました。
そのような祖父が人物として理想と言うのは分かると思いますが、なぜカウンセラーとしてりそうなのか?
私の唯一の傾聴された経験が祖父だからです。
その時は、私が祖父の家の障子を指で突いて破っていたのを両親に見つかり猛烈に怒られていた時です。
そんな状況で、祖父は私の両親に対して何か厳しい表情で言葉をかけてその部屋から退室させ、腰を下ろした後に笑顔でこう声を掛けてくれました。
「楽しかったか?」
そこから私は楽しかったこと、指に伝わる感触が気持ち良かったこと等を話しました。
子供ですので上手く言葉が出ないときもありましたが、「それで?」とか次の言葉を促したり聞き出そうという感じはなく、私のつたない言葉に笑顔でウンウン頷いてくれました。
オウム返しとかテクニックとかではなくて心で聞いてくれていたんだと今なら分かります。
20年近くたって私がカウンセラーになったことによって本当の凄さを実感できるような時を超えて人を感動させられる人とのかかわり方が出来ていた人でした。
少しでも近づいていつかああなりたいと思っていますし、なれるように工夫し考えながら生きていこうと思います。