1.私の主張
私たちが気を付けなければならないことは、礼儀を規則にしてはいけないということ。
理由は、それらは「心の問題」であって、大人は、子供の心を支配・管理してはいけないからです。
作法や行動を統一させることもやってはいけないことです。同一でない者への差別や迫害を生み出します。生まれつきの髪の色を黒くさせようとした学校が問題になりましたが、あれは国際法的にも人権侵害です。
という私の主張は置いておいて、メンターである98歳の明子さんに疑問をぶつけてみた。
2.昔って躾厳しかったんですか?
私は躾けたことなんて一度もありませんし、子供を怒鳴ったことも手を上げたこともないです。
姿勢とか立ち振る舞いなんて親が教えなくても親がちゃんとしてれば真似するの、だから子供って便利よ。子供の背中が丸くなってたら、自分が丸くなってると気付けるからね。
「子供は親が言ったように育たない。 親がやったように育つ。」
私は祖母からそう教えられましたよ。
という私にとってありがたいお言葉をいただいた。
ここで、新たな疑問を聞いてみた。
3.明子さんのお婆さんって慶応生まれですか?
そんなわけないでしょ。私が大正10年、祖母は明治38年よ。
子育てに正解なんてないのだから、必要なのは、どんな子育てを選んだかではなくて、
「親も含めた周りの大人がその子に対して本気かどうかだと思いますよ。」
と最後におっしゃられた。
ちなみに、複数いるメンターの中で最も信頼している私の祖父にも昔似たことを言われていたのを思い出した。
うちの祖父は生まれは昭和だ、今から10年前に言われたのは、
「子育ては方法論じゃなく精神論で考えなさい。」というものでした。
その時は、意味不明でしたが、今回の明子さんの話と祖父の話が繋がったように感じました。
現代は情報が溢れているので、「叱ったほうがいいのか褒めたほうがいいのか?」のような方法論にフォーカスし迷うという悪循環になっているのかな?と考えられます。
祖父の言葉を借りるなら「子供には、絶対してはいけないことだけ守らせて、あとは好きにさせなさい。」
最も必要なのは「子供の時期に、子供らしく過ごすこと」であり、そこに親の価値観や願望は入れなくていい。
親になるなら、「やっていいことで縛るのは、不幸しか生まない」と理解できなくても心に刻みなさい。
この言葉を思い出した今、もう一度子育てしたいという欲求が出てきました。
子育ては自分の生き方を見直すチャンスだと考えるなら、非常に楽しいし、ワクワクしてきますよね。