コロナ禍こそネガティブの出番

1.ネガティブの出番

コロナの情勢で、経済も医療も不安な状況が続いています。

そんなときだからこそポジティブにっていう人が増えています。

しかし、私は、こんな時こそネガティブの出番だと思っています。

なぜなら、「悲観的な現実は起こると考えながら、その状況を乗り越えることができるという確信を持つことが生き延びるうえで大切」だと思っているからです。

カウンセリング関係の心理の勉強で知ったのですが、「ストックデールの逆説」と言うそうです。

わたしたちが置かれている深刻な現実を受け入れつつ、明るい将来を信じるというのは、難しそうですが、誤った楽観主義は捨てなさいとストックデールさんはおっしゃっています。

楽観的な希望を持ち、それが達成されなければ、失望へつながります。

その差が大きければ大きいほど、差=ストレスとして精神を蝕みます。

更に、楽観する心理状態は、『正常性バイアス』を生む恐れがあります。

2.正常性バイアス

結構一般的な言葉になりましたが、

何らかの異常事態が起きたときに「これは正常の範囲以内だ」「自分は大丈夫」と思い込み、心を平常に保とうとする働きで、生きていく上では必要な心の働きである一方、危険を過小評価してしまうことにつながり、対策や対応が遅れる危険があるというものです。

更に恐ろしいのが、この正常性バイアスが同調圧力つまり「多数派同調バイアス」と結びつくと集団全体が危機回避能力を失い、被害が拡大する可能性があるという事です。

この話は、不安を煽っているわけではなく、正しい情報を入手し、正しく理解し、正しく恐れる努力をしましょうという事です。

それが最も難しいことも勿論分かっています。

正しい情報を入手するのが、この情報の溢れた社会で如何に困難か、その情報の取捨選択は一般人には不可能だという事を理解し、楽観的にならず、例えネガティブと言われようと、注意深く思考して自分の行動を選択していきましょう。

そんな状況下で、政府・自治体・国民は何ができるのか?

3.今やるべきこと

今回の異常事態で浮き彫りになった、個人の意識や倫理観、そういった人間性を形成する教育のあり方、人の密集する公共交通機関の設計、さらには街の構造、メディアや行政の仕組みなどの問題点に対してどうアプローチするのか選択して決める必要があります。

そして、意識するべきなのは、ただ問題を客観的に捉えるのではなく、私達自身が問題の主体であると認識して自身に問うことができるかが重要です。

何でも客観視すればいいというわけではありません。

東京に住んでいようが、養父市に住んでいようが、日本の又は世界の問題に当事者意識を持って思考・行動し、決断しましょう。

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