前祝いの法則

もしかすると胡散臭いと嫌悪感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本に古来から脈々と受け継がれている風習の話です。

日本人の精神性の高さが垣間見れる話であり、私たちが何気なく行っている行事にも関係している話なので、色々な世代の人たちに読んでもらいたい記事となっています。

私は、今になって思うと、日本人の感覚って素敵だなと思いますし、自分も日本人で、そして自然を相手に仕事をしてきた祖父に教えを乞える環境にいれたことが幸せだったなと実感しています。

〇予祝(前祝)

予祝って言葉最近目にする機会増えてません?

講演家の大嶋啓介さんが言ってたり、ソフトバンクの孫さんが実践してたり話題にもなりましたが、私はその遥か前、小学生の頃に漁師をしていた祖父から教えてもらっていました。その際は予祝とは言わず、前祝と言っていました。

予祝(前祝)とは、あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると,そのとおりの結果が得られるという俗信にもとづいて行われています。

こういうと日本人でもなじみ深いと思います。秋の豊作を事前に祝う花見や夏祭りの盆踊りが代表的です。

一時期流行った引き寄せの法則を日本人は古代から行っていたんですね。

何の意味もないものが何千年も続くでしょうか?

皆さんどう思います?

先祖が大切にしてきた風習文化を胡散臭いと一蹴できますか?

祖父は、漁の季節の前に、感謝を口にしながら船や道具を手入れし、

終わると集落の同じ漁師を呼び、すし桶を大量に頼み、良い日本酒を用意し、船に大漁旗を掲げ、日の出までライトをつけてどんちゃん騒ぎします。

正直に言うと、小学生の頃はバカだと思ってました。

朝帰ってきて、「まっさんの裸踊りは最高だな」とか言ってましたし、

ベロベロの祖父に、祖母が三つ指ついて頭を下げ「今年もお陰様で心配なく生活できました。ありがとうございました。」ってお礼言うし、大人が何やってるんだろうって本気で思ってました。

今の私からすると当時の私を海に放り投げたい気持ちです。

私は、生きるために命の危険が常にあった時代は、今のように生きる目的とか考えることはなかったんだろうなと推測していますが、精神性は今よりも遥かに高かったんではないでしょうか?

漁師は命がけの仕事です。その瞬間瞬間を一生懸命楽しんで生きるっていうのと前祝の風習が重なって、あんなドンちゃん騒ぎになったのかな?

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