1.前例主義
前例主義を嫌う人は一定数いると思います。
前例主義とは、過去に取っていた方法(前例)が機能しないにもかかわらず、それを見直すことなく踏襲し続ける主義の事です。
古く保守的な組織に多く見られます。
2.なぜ前例主義に陥るのか?
「失敗は良くないことである。失敗して足を引っ張るくらいなら、何もしない方が良い。」
このように、失敗することを過剰に恐れる考え方が根底にあると思うし、過去の成功体験に縛られている人も少なくないという印象です。
しかし、変化の激しい時代生き抜くための手段としては酷く滑稽に写ります。
勿論、前例主義のすべてが悪いとは言いません。
問題は、時代が変化して、前例が役に立ちにくいほど状況が変わったのに、前例以外の方法を選択できないことが問題です。
自ら選択や可能性を狭める組織に先などないと誰でも想像できるであろう事なのに、変化に目を瞑るというのは、私にとっては理解できないことです。
私も前例主義の組織にいたことがありますが、失敗をしたくないという思いが周りからヒシヒシと伝わってきました。その気持ちはわかります。しかし、リーダーが「今までにやっていない新しいことをして、誰が責任を取るんだ。」と言ったときは笑いそうになったのを覚えています。
もう10年以上前のことですが、当時は今よりも前例主義が蔓延していたように思います。
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